ライブチャット無料体験

9.15.2010

ポストカードカードはヌード写真から始まった?

パリでのアシスタント時代、蚤の市に毎週通っていた。
お目当てはアンティークではなく古い写真、と言うよりは
そのお店の手伝いをしているカトリーヌと言うオーナーの孫。
毎週足蹴もなく通うのでオーナーに気に入られよくランチをごちそうになった。
お目当てのカトリーヌはいつも店番。
お祖母ちゃんとではなくお孫さんとランチしたいのに、、、

その祖母ちゃんのお祖父ちゃん、写真館をしていたらしい。
そのお祖父ちゃんなんとアッジェと友達だったと言う。
「えっt!ほんと?」と思ったがそれはあり得る話だ。
アッジェはゴッホと一緒で死んでから巨匠になった人。
生きてる間は画家や絵ハガキ屋に下絵にする写真を撮って売っていたらしい。

「何で下絵なのか」って?
19世紀末さすがのおフランスでも写真を奇麗に印刷する事が出来なかったのです。
20世紀に入ってある人(名前忘れました。知ってる方教えて下さい)が蚤の市で
アジェの撮ったガラス乾板を買ってプリントしたところそこにとんでもない物が
写っていた。そこでアッジェが巨匠となる訳です。
まさに技術の進歩が彼を巨匠にした訳ですね。
当時は技術的に絵ハガキに出来る程プリントが出来なかった訳です。

オーナーはお祖父さんがアッジェと友達だったそうだ。
そのお祖父ちゃんも同業者なので「友達だった」と言われても納得出来る。
その祖父さんアジェと違って商売上手だから下絵にするために絵はがき屋に写真を
売りつつ写真館でヌード写真を撮っていたそうです。
「ヌード写真だって!」
そのお孫さんが言うのだから間違えありません。証拠は下の写真です。

とても儲かったそうです。
理由は当時第一次世界大戦が勃発してフランスも参戦。
戦争が長期化するに連れて戦地にいる夫に自分のヌードを送る為のお客さんが
大勢いたそうです。もちろん高い撮影料を払えるのは将校クラスの奥さん達ですが、
写真館で撮った写真を封筒に入れて戦地に送ったそうです。
さすが、おフランスの奥様達はやりますね。

ハガキはフランスが最初に作った郵便物です。
20世紀に入り写真のプリント技術と印刷技術が進歩し絵ハガキならぬ写真ハガキとして
して世界中に広まったと言う話です。(アンティーク写真のお店のオーナーの話)

ある日お店に行ったらカトリーヌがいないので聞いたところ
「先週結婚してね、しばらく店の手伝いができないんだよ」と言われました。
ガックリ、、、、

そのお店で買った写真


こんな大胆な写真送って来られては戦争止めて国に帰りたくなりますよね

http://bit.ly/aDPr0L ←アッジェの写真

アッジェの写真集




19世紀のヌード写真


サド・マゾの元祖フランスならではの写真。

0 件のコメント:

コメントを投稿